新首都進捗

お疲れ様です!インドネシア担当鈴木でございます。

さて、こちらインドネシアでは、来る8月17日の独立記念日を前にいろんなところで国旗が掲揚され始めていたりします。

現職のジョコウィ大統領の肝いりで始まった遷都計画、今年の独立記念式典は新首都とジャカルタ2か所で開催するとの事で、新首都「ヌサンタラ(群島の意)」では大統領宮殿の建設が急ピッチで進んでいます。

大体事前の青写真の通りで感心。格好良いですね。以前にも触れたかもですが、新首都のコンセプトは「スマート・フォレスト・シティ」。用地の7割を森林として保全するそうです。また事前に「経済と金融の中心はジャカルタに残る。米国のニューヨークとワシントンのような位置づけ」と言われており、この宮殿さえ造ってしまえばという所もありそうです。

何より気になる後ろの神鳥ガルーダを模した部分は、ぱっと見真ん中辺が建物で両翼部分は装飾なのかな。こちらのデザインはバリ人の建築家/アーティスト「ニョマン・ヌアルタ」氏の手によるもの。氏の作品で駐在員にもっともなじみのある作品はこちらでしょう。「アルジュナ・ウィジャヤ像」。独立記念塔モナスの南西の門のあたり、大通りの中央分離帯にある壮麗な像です。

14頭立ての馬車に乗るのはバラタユダ戦争を戦うアルジュナ・・・ヒンドゥーの物語で、バリの人形劇ワヤンの題材になったりしていますが詳しくは聞かないでください。非常に躍動的かつ写実的なだけでなく、14頭の馬のうち6頭が、非常に複雑かつ繊細な造形で、透けています。

なんだか凄いですよね。馬のそれぞれに意味が付与されているそうですが、まあいいや。ジャカルタっ子たちも気軽に「幽霊馬車の像」などと呼んでいるそうです。イスラームは偶像崇拝禁止でこうした神話的な像は皆無(バリにはたくさんある)であるため、首都の目抜き通りにヒンドゥーに由来する像が鎮座している事は国是「多様性の中の統一」にも合致しているかと。拍手!

ジョコウィ大統領の任期は10月まで、その後も影響力を維持しようと派手に動き回ってだいぶ不評を買ったりしていますが、さてどうなりますことやら。最大の関心事は、大袈裟なほどに経済成長を掲げる次期大統領プラボウォ氏が来年の最低賃金をメッチャ上げたりしないでしょうね・・という事なのでした。

ではまた。

 

【蛇足】イマジンとの遭遇

先日「チカラン軽音部」の一員として出演させていただいた「さくら祭り2024」会場でモモタロスに遭遇、写真を撮らせてもらいました。「仮面ライダー電王」懐かしいなあ。当時会社で事務のお姉さんと、主演の佐藤健さんについて「あの子売れるといいねー」などと話していたのですがめちゃめちゃ売れたゎ。

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